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「深読み」への道(その四のおまけ)

前回の「深読み」への道(その四)で、「Hamlet」を紹介させていただいたところ、コメントにてJohnnycakeさんがとっても興味のひかれる作品を教えてくださいました!

その名も

「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 

DVDはこちら

作者はTom Stoppardという人です。

ローゼンクランツとギルデンスターンは、「Hamlet」に出てくる脇役です。ハムレットと子供のころ友達だった二人は、デンマーク王クローディアスによって呼び寄せられ、ハムレットの奇行の原因を探るように言われます。ハムレットは王の回し者だと思って心を許さないので、結局、ハムレットの奇行の原因は分からずのまま。果ては王の命令でハムレットをイギリスに連れていくことになります。しかし、ハムレットは途中で脱出しデンマークへ。結局この二人は後半まったく劇中に姿を見せないまま。終わりのほうで、イギリスからの使節の報告のなか、二人の最期が分かるだけ。

ホレイショー  するとギルデンスターンもローゼンクランツも。

ハムレット  それは、しかたあるまい、好きこのんで、雇われ仕事に手をだしたのだからな。こちらも良心の呵責は感じない。身から出た錆、追従者にふさわしい最期さ。ああいう小人ばらの出る幕ではない。大物がたがいに鎬を削って斬りあっている間に、首をだすなど無法きわまる話だ。

ハムレット (新潮文庫) p177より引用)

そこまで言う?

何ともかわいそうな脇役二人が主人公となっているのがこの作品です。

先日の本の感想でも書きましたが、各々の人間の目にうつる「真実」は、それぞれ違うもの。その面白さを痛感できた作品でした。悲劇は喜劇。喜劇は悲劇。

私はアメリカ版(Region 1 というやつですね)のDVDを入手したのですが、買いなれていないせいなのか、字幕の出ないものを買ってしまいました。すごく面白かったので、原作の本も買っちゃおうかなあと思っています。

Johnnycakeさんのおかげでシェイクスピアの世界がさらに広がりました! ありがとうございました!

そして、波にのってきたのでこちらも。

A Midsummer Night's Dream (New Folger Library Shakespeare)  夏の夜の夢・あらし (新潮文庫) 「夏の夜の夢」

そういえば、「ガラスの仮面」で北島マヤちゃんが、妖精パックを演じていたわ~なんて思い出しながら読みました。夢の世界で、美しく、楽しく、ちょっと皮肉もきいていて、ハッピィエンディング。でも、実は日本の文庫本に一緒におさめられている「あらし」のほうが私は面白かったです! こちらも夢の世界で、でも現実も抱えたまま、美しいが醜く、楽しいけれど悲しいような、でもハッピィエンディング。

ともかく感じる読書と言ったらいいのか、あんまり頭でいろいろ分析せずに楽しめる感じが「ハムレット」にも「夏の夜の夢」にもそして日本語のみですが「あらし」にもあるような気がしました。言葉のリズムや語感だけ楽しめてもOK、意味分からなくてもいいんじゃないか、という雰囲気というか…。

シェイクスピアは、いろーんな楽しみ方ができるから、長い間愛されているのかもしれませんね。ヽ(^◇^*)/ 

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コメント

「ローゼンクランツ…」をご覧になったのですね!楽しまれたようで良かったです。私はテニスコートで言葉の応酬をするところがとっても好きなんです。あのテニスコートはハンプトン宮殿のものですが、出てくる建物といい、とてもいいなぁ、と思います。言葉遊びが多くてなかなかついていくのに苦労する映画ですが、見応えのある映画ですよね。
スタンフォードの講義、イントロの部分を聞いたんですが、途中でマイクから外れていた部分があってりして笑いました。ハムレットの部分はハムレットを再読してから、と思ってまだ聞いていないんですが、こういうものがポッドキャスティングで聞けるというのは、すごい世の中になったものだ、と感慨無量です。

Johnnycakeさん
本当に楽しい映画を紹介してくださって、ありがとうございました。テニスコートのシーン、私も好きです。でもやはり、リスニングの力に限界が…(´_`。)。原書も早速手に入れたいと思っています。
スタンフォードの講義、聴かれたんですね!スタンフォードはまだましで、他の大学なんて録音の仕方が悪くて、ほとんど聞き取れない授業のもあるんですよ(*^-^*)。大学の講義を無料で提供する大らかさといい、録音方法をあまり考慮しない適当さといい、良くも悪くもアメリカらしいといったところでしょうか…。(^∀^)ゞ
BBCのシェイクスピアのほうもチャレンジしてみたいと思っています!本当にありがとうございました。

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