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僕らは朝をリレーしている

いつもまじめでないわけではありませんが、今回は私、おおまじめな話をしたいと思っています(´-ω-`)。

考えてみれば、アメリカの片隅で生きる私のような一介の主婦が、おおまじめーな話をしたいと思って、おおまじめーな話をこうして発信できるなんて、ほんと時代は変わりましたねぇ。

知り合いの人にメールを送ることはできても「ホームページ」をつくるのは何となく専門的で難しそうなイメージがあったので、私にとってこれまでインターネットって、一方的に見るもの、調べるものでしかなかったように思います。「ブログ」というツールができて、私のような(といったら失礼かもしれませんが)専門的な知識がない人でも簡単に自分の考えを発信できるようになりました。いい時代になりましたね(*^-^*)。

一介の主婦でも簡単に始められる「ブログ」。自分の考えを表現することができる「ブログ」。心の通った暖かい交流ができる「ブログ」。この時代に生きていて幸せだなあと思います(*^^*)。

ブログは、インターネットは、世界を変えました。もっと変えてゆくだろうと思います。今なにが起きているのか、どんなことが面白いのか、この事柄の意味は何だろう、知りたいときにネットを使う人はどれくらいいるでしょうか? 世界をうつす窓は今までテレビや新聞だったのに、私たちはインターネットという大きな出入り自由のドアを手に入れました。

世界へ通じるそのドアを開けて、私たちは何を受け取るのでしょうか?

いくつか「ブログ」を紹介したいと思います。

 「Sleepless in Sudan

北アフリカのスーダンで国際援助の仕事をされていた女性のブログ。(スーダンを去った2006年の2月までで終わっています)

スーダンの西部「ダルフール」では現在もなお民族紛争が続いており、2006年の2月の時点で18万人が殺害されたと考えられています。この「民族浄化」とみなされるほどの大量の人民の殺害のほかに、住むところを追い出された大勢の難民もうまれています。食べ物や水も満足にない難民キャンプ、そこで働いていたのが、このブログを運営していた彼女です。(スーダンについては、Wikipediaを参照しました)

  2005/7/11の記事から(一部抜粋して、私が意訳しました)

”紛争によって家を奪われ、難民キャンプに住んでいる男性が言う。

「前からマンゴーは育てていたよ。今年も、俺はマンゴーを植えるってためだけに、身の危険を冒して自分の畑に出かけてた。だけど数週間前、俺らみたいな人間を銃で撃ったり攻撃したり、キャンプの外で始まったもんだから、あんまり危ないんで外出できなくなっちまった。そしたら俺の村に別のやつらが移ってきていて、俺の畑をとっちゃって、俺のマンゴーを市場で俺に売りつけるんだぜ」

私たちは笑うよりほかになかった。男性は首をふり、笑って更に言う。

「俺のいとこなんかもっとひどいんだ。あいつ、自分の畑をとっちゃった奴らからマンゴー買ってさ、キャンプのはずれを歩いてたら、強盗のグループに襲われてさ、金とマンゴー盗られちゃったんだ。あいつ、自分でマンゴー育てて、そのマンゴーを金払って買って、結局手元に何にも残らなかったんだ」

悲しいことだけれど、でも、私たちはこれにも笑わずにはいられなかった。”

スーダンの人々への敬意を忘れずに働く暖かいハートを持った彼女と、どんな悲惨な状況でも明るさを失わない現地の人々とのやりとりに思わず画面の前で微笑んでしまいます。

 「Baghdad Burning

イラクに住む女の子のブログ。ご存知の通り、2003年、アメリカを中心にイギリス、オーストラリアなどが加わり、イラクに侵攻をはじめました。「テロ国家からイラクを解放する」はずが占領政策はつまずき、バグダッドを中心に都市は一時「無政府状態」となり、イラク国民の生活はかえって危険に冒されるという悪循環をまねいています。(情報はWikipediaを参照しました)

 2003/8/19の記事から(一部抜粋し、私が意訳したものです)

 今日バグダッドの北西部「Anbar」で一人の子供が殺されました。彼の名前は「Omar Jassim」。10歳か11歳の男の子です。誰かこのニュース聞いた人いますか? 「Fox News」や「CNN」でこのニュース流していますか? 男の子はアメリカ軍による「手入れ」(住民の家などに予告なしにいきなり踏み込み、武器や抵抗勢力の人々を隠していないか調べること)の捜査ちゅうに殺され、誰もその理由は分かりません。家族はうちひしがれています。その家では結局何も見つからなかったので、アメリカ軍は何もとってはいきませんでした。みんな「手入れ」を恐れています。何が起こるのか、誰が撃たれるのか、間違った反応をしてしまったら…、どういう反応をしたらいけないのか…。

こんな風に言う人がいるでしょう。「アメリカ軍はあなたのためにこういうことをしてるんですよ! あなたのために『手入れ』をしてまわっているんです!」でも本当のことをいうと「手入れ」はあることだけのために行われています。彼らは繰り返し私たちにこう念を押してるんです。私たちは占領下におかれている、私たちは独立できていない、私たちに自由はない、私たちは解放されていない…。

―― 最後に彼女はこう結んでいます。

"I just wish they would take the oil and go..."

 

地球のどこかで普通の人たちが思ったことを、たくさんの人が知ることができる。インターネットでやっぱりすごいと思います。

「でも、待って! これって個人のブログでしょ。信憑性はどうなんだろう。こういうの信じちゃうと、今に噂が本当のことみたいに語られちゃってふくれあがって、すっごく怖いと思うなあ」

「それに、主婦とか学生とかその辺に住んでる普通の人たちの見方って偏ってるんじゃない? 新聞や雑誌みたいに、きちんとした人が書いて、きちんとした人たちがチェックしているわけじゃないし」

そうかもしれませんね(*^^*)。上に紹介したブログの記事も、意訳をした私のフィルターもかかっていますし、信憑性が欠けているかもしれないし、偏った見方で書かれているかもしれません。

そういうことをきちんと頭に入れて、インターネットをつかうことは大切なことだと思います。

みなさん、ここはひとつ、「でも」も「それに」もひとまず置いときませんか?(って強引だけど)

男性も女性も、88歳も12歳も、日本人もアフリカ人も、主婦もOLも、パイロットも大工さんも、みんな同じ「人間」です!(すごい大ざっぱですが)その同じ「人間」が発した声を、ちょっとだけ聴いてみたいと思いませんかヽ(^◇^*)/ 

世界はこんなに広いのに、

私たちはこんなに近づくことができます。

私たちはこうしてつながることができます。

怖がらずに、恥ずかしがらずに、「幸せ」の方にきちんと顔を向けて、自分の頭で考えて、真剣に良いものを選択し、正直に、かっこつけないで、どんなことでもいいから自分の気持ちをたくさんの人に伝えると、もしかしたら私たちの人生やこの世界が、すこーしずつ変わっていくんじゃないかなー。

インターネットというドアを開けて、何を受け取り、何を伝えるのか、私たちは選ぶことができます!ヽ(*゜∀゜*)ノ

ここまで一介の主婦のおおまじめーな話を読んでくださった方、ありがとうございました。

最後は、私の好きな「谷川俊太郎さん」の「朝のリレー」という素晴らしい詩を一部引用させていただいて、さわやかにしめたいと思います♪

――

ニューヨークの少女が

ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は

柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では

いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと

どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っている

それはあなたの送った朝を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

(この詩が掲載されている本はこちら→あさ/朝

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コメント

nikoさん、はじめまして。
素晴らしい内容のブログをいつも楽しみに読ませていただいています。
十数年前に数年間、研究を行う夫と共に幼い息子連れで北米暮らしをしましたが、世の中の情勢を知るのにはテレビのニュースが関の山、という時代でした。(しかもどのくらい中身がわかっていたのかは不明です)本当にインターネットは良くも悪くも世界を変えたなあ、と思います。
ブログを通して身近な出来事や本の素晴らしいレビューを書かれ、さらにこうして世界にもしっかりと目を向けられているnikoさんの真摯な姿勢には、学ばせていただくことが本当にたくさんあります。nikoさんのように前向きで楽しく、かつ問題意識を持って生活していれば、私の人生も変わったかも、なーんて(笑)
これからもご主人と共に、素晴らしい体験をたくさんなさってくださいね。そしてブログでの配信もよろしくお願いします。

ももしっぽさん、はじめまして。私のブログに来てくださってありがとうございます!
ももしっぽさんも、アメリカで生活をされたことがあるんですね。幼い息子さんも一緒でのアメリカ、きっとご苦労されたことも多かったのではないでしょうか。私なんて一人できままに生活しているくせに、やれ車の運転がこわいだの、大勢の人が集まるパーティーには行きたくないだの、わがままいっぱいで自分が情けなく感じる日も多いです…。
インターネットは確かに良くも悪くも世界を変えたと思います。楽天的なので良い面ばかりを見てこの記事を書きましたが、失ってしまったものもたくさんあると思います。利用する私たちの人間性もこれからは問われていきそうですね。ももしっぽさん、暖かいメッセージを残してくださって本当にありがとうございました!これからも気が向いたときにぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。(*^-^*)

nikoさん、今回のブログ、“朝のリレー”で締められていましたよね。なんてセンスのいい方だろう!と思ったんです。そして今日早速お返事いただいて、nikoさんの謙虚さと聡明さがますますよくわかる気がしました。年ばかりくっている私も是非見習わないと。
外国暮らしにストレスはつきものですね。でもやっぱり、日本では体験できない喜びのほうが多いような気がします。これからも楽しいことをたくさん見つけてくださいね。
ちなみに私も翻訳を学んでいます。いつまで経っても落ちこぼれ生徒なんですけどね。そんなお話もできたらいいな、と思っています。

ももしっぽさん、返信いただいてありがとうございます(*^^*)!「朝のリレー」とても好きな詩です。読んでいると目の前の世界がさーっと広がる感じがします。
外国で暮らすと、日本ではあまり感じなかったたくさんのことに気がつけます。幸せなことだなあと思います。(ときどき挫けるときもありますが(^∀^)ゞ )
ももしっぽさんは、翻訳の勉強をされているんですね?私は超(!)落ちこぼれだったので、ぜひいろいろ教えてくださいね。

 「聞く」「読む」「は「話す」「書く」に比べて受動的な活動と思われがちですが、実は、より積極的な心がまえと柔軟な感受性を必要とするようにも思います。充分に話せない子供は皆、大人より優れた聞き手だともいえます。だから育て方で(何を聞くかによって)如何様にも育つのでしょう。小さく、弱い声が聞こえず読めないのは、人間としては、豊かな力がないとも言えるのでしょう。
 nikoさんは本当に豊かな力のある「読み手」ですね。
 植物達とよい呼吸をしあうように、しっかり受け止め、明るく発言し合える関係を築くためにネットやブログを使いたいですね。

philjoyさん、コメントありがとうございます。philjoyさんが子供たちへの読み聞かせをしていらっしゃること、ブログで知りました(*^^*)。近所の図書館で本を朗読してくれる会があり、小学生のころ夢中で本の挿絵を見ながら、聴いていたのを覚えています。物語に深くひきこまれたときは、冗談ではなく、挿絵からいろんな音や声がしてくるんですよね。子供のときほど深く物語に入ってはいけなくなりました…。どんなに現実的で表面のできごとばかり追っかけているふりをしていても、子供はみな心の中に秘密の部屋を持っていることを私はいまだに信じています。

nikoさん、
おはようございます。素敵な記事を読んで、うなずいてしまいました。
私も、ブログってすごい、と思います。日本語のブログだけでも、興味のあるキーワードを検索していくと日本中はもちろん、タイやカナダに住む日本の方のブログに飛び込んでいくんですもの。ああ、同じ興味をもつ人が世界中で暮らしているんだ、と厳かな気持ちになったものです。
英語のブログまで視界をひろげたら、そこにはありとあらゆる世界が広がっているのでしょうね。
nikoさんが紹介されているスーダンのブログをちょっとだけのぞいてみました。 彼女のつぶやき声が聞こえてくるようでした。
ところで、私もこの朝の詩を初めて読んだ時は、あたりまえのことをなんて素晴らしく表現するんだろう、とはっ、としました。 谷川さんは、素敵ですよね。
すばらしい記事、ありがとうございました。

Dillさん、こんにちは。コメントありがとうございます。検索すると、同じことに興味を持っている人が世界中で暮らしているんだなあと分かって、私もネットってすごいなあと思います。私がよく訪れさせてもらっているDillさんをはじめとする他の方々のブログを読むと、気持ちが明るくなります。ブログで好きなことを伝えていくこと、それだけで、私みたいに救われたり元気をもらったりする人間がいるんです。(*^^*)そのことだけでもう、誰かを助けてるんですよね。
スーダンのブログに目を通していただいたんですね。ありがとうございます。それから谷川さんのこの詩、素敵ですよね! この詩を読むと朝の苦手な私も、早起きしたくなります…。 

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