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The Burn Journals

The Burn Journals (Vintage) Book The Burn Journals (Vintage)

著者:Brent Runyon
販売元:Vintage Books
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ページ数: 325ページ

作品区分: YA

14歳の少年、Brantは、今日も黒づくめの服で学校へ向かう。黒が好きだから。バスでは一番後ろに座る。Coolなやつが座る席だから。IQテストで点数が良く、GT(Gifted and Talented)というプログラムへ入れられたけど、いやになって止めた。Coolじゃないから。今年に入って成績は落ちているけれど、仲の良い友達もいるし、女の子にも、もてなくもない。

しかし、ある日Brantは、自宅のバスルームでガソリンをかぶり、マッチで火をつけ、焼身自殺を図る。命はとりとめたものの、全身の85%の皮膚が焼け爛れるという大惨事となった。

皮膚移植の手術を繰り返す毎日。紫色の皮膚にフランケンシュタインのような赤い傷跡が浮かぶ。理解のない看護士やセラピストの言葉、周囲の人たちの視線に傷つく日々。しかし、世の中に対して斜に構える態度をなかなか改めることができない。

――作者の実体験を基にした14歳の少年の自殺から命をとりとめ、日々の暮らしを取り戻していくまでの物語。

作家について

作家Brent Runyonは、自身の実体験をもとに書いた本作品がデビュー作。

本作品のサイト→ http://www.burnjournals.com/content.html

感想

Brantが、あまりにもあっけなく自殺を図ることに少なからずショックを受けました。命をとりとめた後も、彼は看護士や周囲の人間に腹を立てたり、セラピストを困らせるような話を持ち出したりします。なぜ自殺を図ったのか、これからどうしていきたいのか、具体的な言葉は示されずに終わります。

けれど、読みすすめていくうちに、私がこの本に自分自身の価値観を押し付けていただけだということに気づかされます。友達も家族もいて、容姿も頭も悪くないBrant。他人からどんなに幸せそうに見えても、暗闇のぎりぎりのところで必死でふんばって生きている人間がいる、ということをこの本は教えてくれます。簡単に人間を分かったつもりでいてはならないことを、この本は教えてくれます。

作者自身の実体験をもとにして書かれた「自殺」についての物語ということで、その重たさに敬遠したくなる人もいるかもしれません。しかし「死」について書くということは「生」について書くということであり、「闇」をえがくということは「光」をえがくことであると、私は考えています。本とはそういうものであってほしいし、私はそういう本を読んでいきたいと思っています。

とはいえ、いささかエネルギーを吸われる本なので、気力のあるときに読むことをお勧めいたします。

さて、先日のサンクスギビングには、夫の友人宅にご招待いただきました。

グレービーソースのかかったターキーとマッシュポテト、デザートにはパンプキンパイとピーカンパイをいただきました。ヽ(^◇^*)/ 

ピアノのある素敵なおうちに、美しい奥さまと天使のような双子ちゃん、知的なお母さまと明るく優しい親戚のみなさん。ドクター・ペッパーやコカ・コーラ(ダイエット何たらってやつですね)を飲みながら、恒例のアメフト観戦。アメリカン・スウィート・ホームを体験してまいりました!(*゚▽゚*)

そして翌日のブラック・フライデーは、大セール開催日!!近所のショッピングモールのセールは何とAM5:00~。AMですよ、みなさん、AM!

起きれないってば…(´-ω-`)

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コメント

nicoさん、こんにちは。この本、nicoさんのレビューを読んで、読んでみたくなりましたが、やはりちょっと気力が要りそうですね。でも、すでに図書館でどこにあるかはチェックしてありますし、テーマがダイレクトではありませんが、多少とも関心に近いものがあるので、機会があったら、読んでみたいと思います。ご紹介、どうもありがとうございます。

もう12月に入りますね。クリスマスはジョージアで過ごされるのでしょうか?

nicoさん、こんばんは(*´∇`*)
この本、nicoさんの感想で読みたくなりました。
前回紹介されていた"To the Power of Three"も然り。
nicoさんの感想はとても参考になります。本の紹介は
とても難しくて、毎回四苦八苦している私です。
まだまだ難しい本は読めない私ですがちゃーんと愛用
のほぼ日手帳にメモさせていただきます!

michiさん
この本に興味を持っていただいてありがとうございます(*^^*)
michiさんは図書館でよく本を借りられるんですか?私は和書はきれいに読むのですが、洋書となるとそこら辺の鉛筆やらボールペンで、線を引いたり、書き込んでしまうので、本は買うようにしています。今度からポストイットにでもして、図書館で借りるようにしたいな。
クリスマスはジョージアにいる予定ですが、その前に少しの間、暖かいところへ行く予定です。今からどんな本持っていこうか楽しみです(*^-^*)

雫さん
今回の本と前の記事の本に興味を持っていただいたとのこと、ありがとうございます(*^-^*)
本を紹介するって難しいですよね。その本の持つ雰囲気が伝わればいいなあと思って、私もいつも苦労しながら書いています。
さて、ほぼ日手帳。かなり気になります。
雫さんご愛用と知り、さっそくネットで調べてみようと思っています。φ(・ω・ )

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