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Grime and Punishment

肩の力をぬきたいな~~Oo。。( ̄¬ ̄*)ぽあぁん (これ以上?)

そういうときは、こういうのもいいですよね?

Grime and Punishment (Jane Jeffry Mysteries (Paperback)) Book Grime and Punishment (Jane Jeffry Mysteries (Paperback))

著者:Jill Churchill
販売元:Avon Books (Mm)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ページ数:246ページ

主人公は、ジェーン・ジェフリイ、三人の子持ち、シングルマザー。子育て、家事、近所づきあい、決しておしゃれでもスマートでもない毎日。そんなある日、「Happy Helper」から派遣されてきたクリーニング・レディ(掃除婦さんのことですね)がお隣で殺された!もしかして、近所に犯人が?主婦友達のシェリイとともに、ジェーンは事件の解明に乗り出す。そこに気になる存在、刑事のメル・ヴァンダインが現れて・・・

感想

わたくし、コージーミステリーは大 好 物 のひとつであります。

こういう作品は謎解きというより、登場人物の日常生活の様子、行くスポット、食べるものや会話のやりとりを楽しむに限ります!(もちろん、だからといって謎解きの部分がいいかげんなのではありません)

この作品の場合はというと、ジェーンと仲良しのシェリイの会話、子供たち(長男のマイクがお気に入りです)の生活や話す内容、家事や近所付き合いの実情(掃除婦さん雇ったりするんですねぇ)などなど、英語で読むと新鮮で面白く感じるから不思議です。こういうミステリーお決まりの気になる異性(?)、ヴァンダインの存在も要チェック。

今回は作家についての説明を省略しましたが、Jill churchill は最近のコージーミステリー作家の中では代表的存在と言えるのではないかと思います。この作品もアガサ賞最優秀処女長編賞を受賞しています。「ジェーン・ジェフリイ」シリーズは、現在15冊目。

こういう作品は、波にのって、ぐんぐん読むのがいいですよね。個人の趣向によって評価が分かれる作品ではありますが、楽しかった~!!ごちそうさまでございましたヽ(^◇^*)/ 

Cold Sassy Tree

「ジョージア州民が読むべき本25冊」のうちの一冊に選ばれており(2002)、amazon.comでもけっこう人気のある作品のようだったので、今回はこの本を。

Cold Sassy Tree Book Cold Sassy Tree

著者:Olive Ann Burns
販売元:Dell Books (Paperbacks)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ページ数:400ページ

Will Tweedyにとって、14歳の1906年7月5日は忘れられない日となった。Granny(おばあちゃん)が亡くなってから三週間たったその日、Grandpa(おじいちゃん)はWillに、家族みんなに集まってもらうよう伝える。Grandpaの呼びかけに、Grandpaの娘であるWillのお母さん、お父さん、もう一人の娘である、Aunt Lomaとおじさんが集まった。Grannyの思い出を涙ながらに語り合っていると、Grandpaが突然こう宣言した。「Miss Love Simpsonと結婚しようと思うんだが」

みんな、ぽかんと口を開けた。Grandpaの店を手伝っているあのミス・ラブ・シンプソン!?Grannyがこの世を去って三週間しかたっていないのに!?Grandpaの半分の年齢なのに!?しかも彼女はyankee(当時南部に住む人が北部の人を呼ぶ蔑称)なのに!?ーー20世紀はじめのジョージア州の小さな町、Cold Sassyを舞台に、14歳のWillが経験する家族の愛の物語。

作家について

作家Olive Ann Burnsは1924年ジョージアに生まれた。大学を卒業後、Atlanta Journal Sundayのライターとなる。1976年、彼女は癌を宣告され、それを機に本作品の執筆を始める。1990年没。続編「Leaving Cold Sassy」が彼女の最後の作品となった。

感想

 14歳の少年、Willの目線から物語は進行しますが、これはWillというより、Grandpaの物語と言っていいと思います。

大きな事件が次々と起こるというわけではありませんが、死んでしまったおばあちゃんとのエピソード、ミス・ラブ・シンプソンを受け入れられない家族の気持ち、保守的でおせっかいな町の人たちを巻き込んでのおじいちゃんの結婚の様子が、べたべたのお涙頂戴になることなく、適度なユーモアをまじえながら書かれています。後半は悲しいことも起こりますが、最後にさわやかな気持ちになれる作品でした。

当時の南部の人の暮らし、考え方、風習や言葉遣いが詳細にえがかれていて、南部の生活に興味のある私には楽しめました!ただそういう描写が長いので、関心がない人はちょっぴり飽きちゃうかも(´-ω-`)う~ん

作者は自身が癌に侵されたと知って、この小説を書く決意をしました。彼女の祖父の人生をヒントに八年半かけてこの作品を仕上げています。彼女がどんな思いをこめてこの作品を書いたのか、読後の余韻に浸りながらもう少し考えてみたいと思います。

 

読みたい本リスト

私が読書と同じくらい楽しみにしていること、それは「読みたい本リスト」をつくることです!「あ、この本面白そう」とか「この作家、気になるな」というときは、「読みたい本リスト」に追加します。

といっても、ルーズリーフの紙に書き足していってるだけなんですけどね...。みんなどうしてるのかな。その辺のメモに走り書き?手帳に記入?パソコンで管理?私は、リストが書かれた紙をクリアケースに入れてるだけという何とも原始的な方法をとっています。新聞の切り抜きとかもそこにざくっと入れちゃってます。読みたいなあと思う本を見つけて、リストにどんどん書き加えていくのって、ほんっとにワクワクします。(まだ読んでいないんですけどねぇ)

最近ブログをはじめて、他の方々のブログを拝見させていただく機会も増えて...ブログって、こんなに広くて深い世界だったんだとビックリしています。だって、宝の山なんです!面白そうで、読みたくなる本がざくざく紹介されています。これをただ今ひたすらリストに付け加えています。気がつけばけっこうな量になってるなあ。

リストに加えただけで、読んだ気になってるんじゃ...という心の声を無視して、今日も「読みたい本リスト」を増やしてゆく私

そうそう、リストには作家名や本の題名のほかに、キーワードみたいなのもちょこちょこっと書いておきます。こうすると、その本のことを思い出しやすくて便利です。



例えば

Karen Hesse 「Out of the Dust」 詩の形態 (この小さい字がキーワードです)

Ralf Isau 「ネシャン・サーガ」  ドイツ人  (作家がドイツの方なので)

Susan Conant                         犬 (犬に関するミステリーのシリーズを書いているので)



中にはこんなのも

「オレンジだけが果物じゃない」   う~~ん   (う~~ん、何に悩んでいたのか)

「The Great Pretender」      ○× (......?どっち?) 




大ざっぱな性格がにじみ出てますね...

「読みたい本リスト」がつきることはないだろうなあ。とりあえずまずは、目の前の本を読むことにします。

青空!in Georgia

今日は快晴!!

アメリカ南部にあるジョージア州も秋の気配。

南部といっても年中暑いわけじゃないんです…

 

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Out Of the Dust

Out of the Dust (Apple Signature Edition) Book Out of the Dust (Apple Signature Edition)

著者:Karen Hesse
販売元:Little Apple
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ページ数:227ページ

対象年齢:9歳から

主人公Billie Joeは、りんごが好きでピアノを愛してやまない女の子。オクラホマで小麦などの農作物をつくって働いている父親と、美味しいケーキやアップルソースを作ってくれる母親と暮らしています。しかしBillie Joが14歳の1934年から、彼女の人生に暗い影がちらつき始めます。

1929年に起こった大恐慌の影響はしだいに深刻化していき、さらに1934年からは、オクラホマを含めたアメリカ中南部が、日照りと砂嵐の被害にみまわれます。小麦はだんだんとれなくなり、水は乏しくなり、定期的に砂嵐がやって来ます。Billie Joにとってピアノをひくときだけが、生活の苦しさを忘れさせてくれる時間でした。

しかし、ある惨事がBillie Joの家で起こります。この事故で、母親はおなかの中の赤ちゃんと一緒に亡くなり、Billie Joは手を怪我してしまい、ピアノをひくことが難しくなってしまいます。一方、生活はますます苦しくなり、人々は土地を離れてゆきます。

ーー母親を亡くし、大好きなピアノをひけなくなったBillie Joは、砂ばかり吹き荒れるオクラホマでどのように生きていくのでしょうか。

Karren Hesse

作者Karren Hesseは1952年メリーランドで生まれた。1971年に結婚したあと、大学で詩のライティングのクラスをとり、ピザ屋の店員、ベビーシッターから図書館員までさまざまな職業を経験し、1982年に児童書の執筆をはじめる。あちこちの出版社に断られ続け、最初の作品が世に出るまで9年かかったという。本作品は、スコットオデール賞等、7つの賞を受賞した作品である。

感想

どんなに辛い境遇でも、日々の生活って続いていくものですよね。Billie Joeも同じです。ピアノがひけなくても、母親を恋しく思っても、父親が自分に無関心だと感じて寂しい思いをしても、毎日の暮らしは続くし、砂嵐は終わりません。でも、だからこそ、新しい人との出会いがBillie Joeに訪れます。そして辛い生活がちょっとずつ変わっていきます。

この本は長い散文詩のような形で書かれていて、Billie Joeの心の声をじかに聞いているような気持ちになります。さらに、読みながら「世界大恐慌」や「ニューディール政策」、"Dust Bowl"と呼ばれたアメリカ中南部一体のかんばつ被害について、学べるようになっています。後ろに詳しい説明までついています。アメリカ版夏休みの「課題図書」な感じは否めませんが、

しかし、最後に私、泣いてしまいました。(よく本読んで泣くので涙の価値は??)

生まれてきた時代のせい、生まれてきた国のせい、生まれてきた街のせい、家族のせい、学校のせい、友達のせい、自分の人生を周りのせいにしてしまうこと、私にはよくあります。けれどBillie Joeは、最後に自分の人生を自分でしょって立つ覚悟をします。辛い状況のなかで、前を向いて自分なりに精一杯生きていこうとする姿勢は、たとえ現代であれ、たとえ日本人であれ、変わらない感動を与えてくれると思います。超お勧め!!

      

腰を据えて読む

子供のころから、本を読むのは早いほうでした。(日本語の本です)「本当に全部読んだの?」とか「斜め読みしてるんじゃないの?」とか、学校の先生に言われたこともありました。目がページの上を先へ先へと走っていってしまうんです。

おそばを食べるときみたいに、噛みしめる暇なし、ノドごしで勝負!(?)みたいな。

本は楽しむためのものだし、読んでいるとき夢中になれれば、それはそれでいいんじゃないかなあ、なんて思っていました。最近は時間をつくろうと思えばできるのに、なぜかちょっと読んでは本を置き、洗い物を済ませ、またちょっと読んではお風呂を洗ったり。細切れ時間に、手早く本を読んでしまっていました。

本の読み方を変えようと思ったのは、日本で翻訳学校に通ってからです。
物語全体をざっくりつかむことも大事だけれど、一文、一文、一語、一語、じっと耳を済ませて、慎重に丁寧に読んでいかないと翻訳ってできないんですよね(というか、実際できていなかった私…)

そうしていると、気がつかず読み飛ばしていた、たくさんの美しい言葉に出会うことができました。書かれている言葉が、日本語であろうが、英語であろうが、本の中には、よく噛みしめて味わえば伝わる美味しい言葉たちが、たくさん隠れているのです!!!(発見がおそい?)

というわけで、分かりやすい大味ばかりに気をとられてた私ですが、繊細なる味を知るべく現在は、腰を据えて本を読んでいます

時間をとって、本に集中し、気に入ったところは読み返したり、意識してゆっくり読むように心がけています。

この手に持った本との出会いを大切に、ゆっくりじっくり読書にふける毎日です。

Truman Capote

The Complete Stories Of Truman Capote (Vintage International) Book The Complete Stories Of Truman Capote (Vintage International)

著者:Truman Capote
販売元:Vintage Books
Amazon.co.jpで詳細を確認する

トルーマン・カポーティの短編集。

私のお気に入りは「Preacher's Legend」

Preacherは、小柄で年老いた黒人。アメリカ南部のいなかに独りで住んでいる。妻にも先立たれ、友人も亡くなり、子供たちは出て行き、人生でするべき仕事も残っていない。そんな彼が毎日、同じ時刻、同じ道順で、向かう場所があった。その場所でPreacherは、あるものがやって来るのを待っていたのだ。通い始めて約六ヶ月たった五月のある日、彼は待ち望んでいたものが、とうとう現れたのを目にする。

けれどPreacherがそのとき感じたのは喜びどころか、恐怖だった。彼は年老いた体をおして、できるだけ早く走って逃げ、玄関のドアを閉め、鍵をかける。しかし、やがてそのものたちの低い歌声が聞こえてくる。そして彼の玄関のドアがノックされた。

Preacherが待っていたものとは果たしてーー?

トルーマン・カポーティ

1924年、アメリカ南部ニューオリンズで生まれ、幼少時をアラバマで過ごす。父親が刑務所に入り、両親は離婚、カポーティの養育権をめぐって、醜い争いを繰り返していた。

後に母親にひきとられ、NYで暮らしはじめる。カンザスの一家殺人事件を題材にした「冷血」が話題となり、彼はテレビや雑誌でとりあげられる有名作家となる。しかし、長年摂取し続けたドラッグとアルコールは彼を蝕み、1984年にその生涯を閉じた。

感想

「Preacher's Legend」も含め、筋書きはどの話もとってもシンプル。分かりやすいです。けれど肌をじかに触られたみたいに超リアル。濃い!って感じです。

私は彼の育ったアラバマのお隣、ジョージアに住んでいますが、この本を読むと、スコールがやってくる前の、湿気を含んだ重たい空気や、雨上がりの土や草から放たれるむっとしたにおいを感じます。(たとえNYが舞台の話でもその印象は変わりません)

そしていったん、その濃厚な世界に入り込んでしまうと、一話読み終えた後、なかなか次にいけません。しばらく抜け出せなくて、気持ちが切り替わらないんです。私ははまりすぎて、夜なかなか寝付けない日もありました。(ホラーという意味じゃなくて…)

日本ではカポーティの映画も公開中とのこと、ぜひぜひあわせてこの本も読んでみてくださいね!

Simple Life

アメリカ南部ジョージア州に来て、もう一ヶ月が過ぎました。

はやすぎる!つい最近、よろよろになって空港についたと思っていたのに…

さて、私の住んでいるアパートの話ですが、四階建てのアパートが、敷地内に15ブロックくらいに別れて建っています。さらにその各ブロックに、3~5棟のアパートが集まっているんだからそれはもう広~い!!よく私は敷地内を散歩します。敷地内の駐車場は壮観! 車がびっしり並んでいます。

この辺は車がないとどこにも行けません。でも、実はわたし、超ペーパードライバーなんです。正直、車の運転あんまり好きになれません。今のところ旦那さんに運転は任せています。(今のところはね、と夫は言います)

そんなわけでここに来てから、周りに何もないからか、ショッピングに行きたい
と思わなくなりました。食料品も、買いだめした分でやりくりしながら作っています。日本だと、毎日に近いくらいスーパーに行っていたのに…テレビもあまり見なくなりました(リスニングがついていけないからか?)生活はどんどんシンプルになってきています。おかげで、自分は何が一番好きなのか、どんなことに情熱を感じるのかが、よりはっきりしてきました。

窓から青空と大きな松の木が見えます。風を入れようと開けると、鳥のさえずりが聞こえます。車の音は少し聞こえるけれど、とても静かです。最近は音楽をかけることも少なくなってきました。窓辺のソファーで、わくわくしながら(これ本当!)本を読みます。ちょっと、暗い人かなあ。でも幸せです。

この住まいがとても気に入っています。

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