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Cold Sassy Tree

「ジョージア州民が読むべき本25冊」のうちの一冊に選ばれており(2002)、amazon.comでもけっこう人気のある作品のようだったので、今回はこの本を。

Cold Sassy Tree Book Cold Sassy Tree

著者:Olive Ann Burns
販売元:Dell Books (Paperbacks)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ページ数:400ページ

Will Tweedyにとって、14歳の1906年7月5日は忘れられない日となった。Granny(おばあちゃん)が亡くなってから三週間たったその日、Grandpa(おじいちゃん)はWillに、家族みんなに集まってもらうよう伝える。Grandpaの呼びかけに、Grandpaの娘であるWillのお母さん、お父さん、もう一人の娘である、Aunt Lomaとおじさんが集まった。Grannyの思い出を涙ながらに語り合っていると、Grandpaが突然こう宣言した。「Miss Love Simpsonと結婚しようと思うんだが」

みんな、ぽかんと口を開けた。Grandpaの店を手伝っているあのミス・ラブ・シンプソン!?Grannyがこの世を去って三週間しかたっていないのに!?Grandpaの半分の年齢なのに!?しかも彼女はyankee(当時南部に住む人が北部の人を呼ぶ蔑称)なのに!?ーー20世紀はじめのジョージア州の小さな町、Cold Sassyを舞台に、14歳のWillが経験する家族の愛の物語。

作家について

作家Olive Ann Burnsは1924年ジョージアに生まれた。大学を卒業後、Atlanta Journal Sundayのライターとなる。1976年、彼女は癌を宣告され、それを機に本作品の執筆を始める。1990年没。続編「Leaving Cold Sassy」が彼女の最後の作品となった。

感想

 14歳の少年、Willの目線から物語は進行しますが、これはWillというより、Grandpaの物語と言っていいと思います。

大きな事件が次々と起こるというわけではありませんが、死んでしまったおばあちゃんとのエピソード、ミス・ラブ・シンプソンを受け入れられない家族の気持ち、保守的でおせっかいな町の人たちを巻き込んでのおじいちゃんの結婚の様子が、べたべたのお涙頂戴になることなく、適度なユーモアをまじえながら書かれています。後半は悲しいことも起こりますが、最後にさわやかな気持ちになれる作品でした。

当時の南部の人の暮らし、考え方、風習や言葉遣いが詳細にえがかれていて、南部の生活に興味のある私には楽しめました!ただそういう描写が長いので、関心がない人はちょっぴり飽きちゃうかも(´-ω-`)う~ん

作者は自身が癌に侵されたと知って、この小説を書く決意をしました。彼女の祖父の人生をヒントに八年半かけてこの作品を仕上げています。彼女がどんな思いをこめてこの作品を書いたのか、読後の余韻に浸りながらもう少し考えてみたいと思います。

 

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コメント

こんにちは。
図書館の端にある無人古本売り場で売っているのを見つけ、さっそく買って読んでみました。
あまりの魅力にあっというまに読み終えました。
1ページ目から最後のページまですべてを堪能しました。この本大好きです。
私は同じ本を繰り返し読むことはほとんどないのですが、この本は忘れた頃にまた読み返したくなるような一冊だと思います。
ご紹介いただき本当にありがとうございました。
たしかもう出産されたのでしょうか。
育児で多忙でしょうが、どうぞブログ続けてくださいね。楽しみにしています。

わかめちゃんさん
お返事遅くなってすみません。
この本、気に入っていただいて嬉しいです!
アメリカに来てすぐの頃に読んだ本、何だか遠い昔のようです。
今読んだら、どんな風に感じるのか、私も余裕があったら読み返したいな。
本、私も読み続けています。
わかめちゃんさん、あたたかいコメントありがとうございました。

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